国土交通省は8日、主に全国の地方整備局が実施する入札契約手続きを、4日から延期していると発表した。入札契約で使用するデータベースの一部で入力ミスが判明したためで、再開の見通しは立っていない。
入力ミスがあったのは建設コンサルタント業務を発注する際に使う企業や技術者の過去の業務成績評定点で、実際とは異なる点数が入力されていた。入札に参加した業者からの指摘で発覚した。
現在は過去5年間に完了したコンサルタント業務計約6万1千件を対象に成績評定点を再点検しており、確認が終了するまで落札決定や契約締結などの手続きは延期する。近畿地方整備局などでミスが発覚しており、正しい点数に見直した場合、契約済みの入札結果に影響が出る可能性もある。