【バンコク共同】タイ下院(定数500)は5日、野党の中道「タイの誇り党」(議席数69)のアヌティン党首(58)を新首相に選出した。与党のタクシン元首相派「タイ貢献党」(同141)のチャイカセム元法相(77)は敗れた。アヌティン氏は国王の承認を得た後、正式に就任し政権交代する。タクシン氏の次女ペートンタン氏が8月29日に首相を失職して以降続いた政治混乱はひとまず決着した。
最大野党の改革派「国民党」(同143)が4カ月以内の下院解散を条件にアヌティン氏支持に回った。ただ、国民党は連立には参加せずに閣外協力する方針で、誇り党は少数与党になるとみられる。