南海トラフ巨大地震を想定し、災害による死者の身元確認を迅速化しようと徳島大などのチームは24日、歯の写真を人工知能(AI)で解析し、遠隔地で照合する訓練を初めて実施した。被災地で歯科医が不足しても対応でき、徳島大の高野栄之専門研究員は「各地の防災訓練で広めたい」と話す。
訓練は徳島大と、歯の解析を行うAI開発を担当した大阪大などをオンラインでつないで実施。高野専門研究員の口腔内を歯科医がスマートフォンで撮影、画像を受信した大阪大の清野雄多特任研究員が解析し、照合に必要となる歯の特徴を記した「デンタルチャート」を作成した。
