鹿児島県・奄美大島に生息するウナギの一種「オオウナギ」が陸に上がって狩りをすることを発見したと、東京大などの研究チームが1日までに発表した。飼育下で頻繁に陸で虫を食べているのを観察したほか、島内の河川上流の多くの野生個体の胃に虫やトカゲを確認した。水陸両方で狩りをすることで、さまざまな環境で生き残ることが可能になったとみている。
チームは2018年、奄美大島の小川の下流で捕獲したオオウナギ10匹を、陸に見立てた金網を設けた水槽内で飼育した。金網に生きたコオロギを放すと、数日間で全個体が金網の上に累計3713回上がり、うち42回で狩りに成功した。
