総務省は11日、国際通信を担う海底ケーブルの防護策を話し合う検討会の初会合を開いた。国境をまたぐデータ通信は経済活動だけでなく日本の安全保障を確保する上でも重要。ケーブルの保守や敷設の現状を踏まえた防護の在り方を議論し、災害による断絶や意図的な切断への備えを万全にする。
総務省は来夏ごろに報告書をまとめる予定で、その後必要な予算の確保や制度改正の具体的な検討に入る見通しだ。
海に囲まれた日本は国際通信の大半が海底ケーブルを経由する。生成人工知能(AI)の普及などでデータ通信の重要性が一段と高まる中、日本はケーブル網の整備に対する政府支援が海外と比べて限定的だとの指摘がある。
