• X
  • facebook
  • line

女優・二階堂ふみさん...朝ドラ『充実』 豊橋・イベントに出演

11/17 17:00

「エール」を振り返った二階堂さん=14日、愛知県豊橋市

 福島市出身の作曲家古関裕而と妻金子(きんこ)がモデルのNHK朝ドラ「エール」でヒロイン「古山音」を演じる二階堂ふみさんが14日、金子の出身地の愛知県豊橋市のイベントに出演した。1年半にわたり関わった「エール」について「視聴者の反響がとても大きく、あらためて感謝の気持ちでいっぱい。いろいろな方と会えて本当に幸せだった」と充実した表情を見せた。

 イベントは豊橋市が企画し、「エール」の撮影で使われた築90年ほどの豊橋市公会堂で開かれた。二階堂さんと、チーフ演出を務める吉田照幸氏が共に登壇し撮影秘話や思い出などを語った。

 二階堂さんは、劇中での歌唱シーンについて「歌唱経験はなくゼロからのスタートだったので大変だった。実際の金子さんは歌が上手なので(不安だったが)『もうやるしかない』と全力でやらせてもらった」と語った。

 吉田氏は「二階堂さんは面白いシーンからシリアスなシーンまでの振れ幅が広い。脚本を書いているうちに振り幅がだんだんと広がっていった」と演技力を評価した。

 「エール」の最終回まであと2週間。イベントの最後に、二階堂さんは「私にとってずっと残る大事な作品になった。最後まで楽しんで見てほしい」と呼び掛けた。

 また、同市図書館の岩瀬彰利氏が金子の女学校時代などを紹介。古関と金子が出会うきっかけとなった新聞は「名古屋新聞」(現在の中日新聞の前身)と報告した。古関の長男正裕さんも登壇し「母と二階堂さんは雰囲気が似ている」としたが「母は近所の子どもに歌を教えるより、自分の練習を優先するだろうけど」と語り笑いを誘った。

 会場に福島の生徒ら『絆』強めるメッセージ

 会場では福島の菓子が販売されたほか、福島市の小学生や高校生のメッセージが飾られ、来場者が「エール」を契機に強まった福島と豊橋の絆を感じていた。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line