すでに紅葉も終わり、粉砂糖の帽子をかぶったような山々が、真っ青な空の下で並んでいる。そんな穏やかな日、猪苗代町を訪れた。 町の中心部から少しそれ、図書館や学校が集まった文教地区に入ると、平地の中にポツンと出っ張った、小ぶりな丘があった。丘の東側の駐車場には「いなわしろ新八景 亀ケ城跡」の石碑。戦国時代末期、会津攻防戦の鍵となった城の跡である。 謀略の標的に 今回の猪苗代行きは、福島市で執筆を...
この記事は会員専用記事です
残り2,330文字(全文2,530文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。