つま先から頭のてっぺんまで電気が走ったかのような感覚だった。 写真との出会いは、50年たった今でもよく覚えている。猪苗代中に入学したばかりのころ、新しくできた友人の後ろをついていき、写真部の教室にふらっと立ち寄った。教室の一角にあった暗室に、赤いランプが一つ。引き伸ばし機に現像したネガフィルムをセットし、印画紙に露光して現像液に浸すと、じわじわと像が浮かび上がってきた。この瞬間、これまでの人生で...
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