【３】金メダルチームに挑む　シドニー五輪自転車日本代表監督・班目秀雄

　進学を決意したのは３月、大学の受験シーズンはすでに終わっていた。　進学先が決まらない中、大学関係者から「まだ間に合う」と勧められたのが日大だった。「自転車を教えてください」。同大自転車競技部の浜中一泰監督に指導をお願いした。もともとは高校卒業で競技を引退し実家の家具屋を継ごうと考えていた。しかし高校３年の高校総体（インターハイ）の失敗が私を競技継続に駆り立てた。　大学は寮生活だった。毎日、厳しい...