• X
  • facebook
  • line

【6】地元離れて良さ見えた あだたらの里直売所店長・矢吹吉信

2023/09/02 15:00

  • 有料記事
「初心忘れるべからず」。朝起きて安達太良山を見たときにいつも口癖のようにつぶやく。壮大な姿に背中を押してもらっている

 私は大玉村が嫌いだった。今から約40年前、世間はバブル経済で景気が良かった。親戚が住んでいた郡山市ではコンビニやスーパーがあちこちに出店し、いつも街は人でにぎわっていた。家族でうすい百貨店を訪れ「こんなきらびやかな世界があるのか」と驚いたほどだ。当時の大玉村にはスーパーどころか、コンビニもなかった。日本が発展する中、村だけ取り残されているのではないか。そんな気持ちになったことを覚えている。「一刻...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line