私は大玉村が嫌いだった。今から約40年前、世間はバブル経済で景気が良かった。親戚が住んでいた郡山市ではコンビニやスーパーがあちこちに出店し、いつも街は人でにぎわっていた。家族でうすい百貨店を訪れ「こんなきらびやかな世界があるのか」と驚いたほどだ。当時の大玉村にはスーパーどころか、コンビニもなかった。日本が発展する中、村だけ取り残されているのではないか。そんな気持ちになったことを覚えている。「一刻...
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