「直売所の会員になりたい。商品を置いてください」。2021年春、飛び込みで私の元へ直談判にやって来た若者がいた。それが名郷糀(こうじ)屋の17代目、国分顕一郎君だった。 直売所は生産者との信頼関係が最も重要であり、それに応じて商品棚の広さも変わる。「いきなり広い場所はやれない。ここに置いて」。最初に用意したのは数瓶の甘酒と数個のみそが置けるだけの狭いスペースだった。 国分君は晴れの日も雨の日も毎...
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