看護師になって50年になる。考えてみると、年齢を重ねるごとに、この職業に対する私の思いは変わってきたように感じる。若い頃は知らないことを知ること、覚えることの連続で、何をしても新鮮で楽しかった。婦長をしていた頃は、たくさんの患者、医師、看護師の調整役として、病棟の中の空間を泳いで渡っているようだった。 「定年退職」という言葉がちらつき始めた50代半ばになってから、自分の人生は、看護という仕事に支...
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