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【7】術後の経験、人生の転機 相馬中央病院看護部長・堀内由美

2024/05/14 08:30

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1957年の夏、父(後列)に水族館に連れて行ってもらった5歳の私(前列右)。姉(同左)、妹(同中央)と一緒に、母が手作りしたワンピースを着ている

 私は中学生の夏休み、鼻の手術をした。エレベーターのないクリニックだった。1階の手術室での処置が終わった後、2人の若い看護師が、私を優しく抱き上げ、階段を上って2階の病室まで運んでくれた。手術をしたばかりで、本当はつらいはずなのに、抱き上げられた私は居心地の良さを感じていた。その感覚は、味わったことのないものだった。当時、どんな言葉をかけられたのか、もう記憶にない。それでも、あの不思議な心地よさは...

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