家族について話したい。まぶたを閉じると、おかっぱ頭の小さな女の子が浮かび上がる。長女綾子のことだ。38年前の1986年7月18日に交通事故で亡くした。まだ小学1年生で6歳だった。 別れは突然だった。綾子は上級生たちと一緒に集団登校していた。現場は緩いカーブの片道1車線で狭い県道だった。横断歩道を渡っていたところ、大型ダンプにひかれた。 近所の住民が事故を聞き、すぐさま父と現場へ向かった。...
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