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【1】西洋の香りに心躍った ぬか茂菓子店社長・糠沢正之

2024/09/10 08:30

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「ぬか茂菓子店」の店内に立つ私。現在の店名は、2代目の茂吉が自分の名から一文字取り、創業当初の「糠沢菓子店」とかけ合わせて誕生した
糠沢正之さん

 「こんなパンをたくさん作りたい」。幼少期に初めて描いた将来の夢だ。幼稚園の職場見学で訪れたパン工場で、出来たてのバターロールの香りを嗅ぎ、和菓子で感じることができない芳醇(ほうじゅん)な香りに心が躍った。  ぬか茂菓子店は1879(明治12)年に創業した。現在は洋菓子も販売しているが、元々は駄菓子屋から始まった伝統ある和菓子屋だ。そこに次男として生まれた。多くの人がわが家の和菓子を愛してくれた...

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