空気をパンに変えてしまうような発明だった。20世紀の初頭に確立されたハーバー・ボッシュ法は水素と窒素からアンモニアを作り窒素肥料の大量生産を実現し、農作物の生産量を劇的に増やした ▼爆薬製造につながるという負の側面もあったが、食糧危機問題から人類を救った。ある歴史家は、発明者ハーバーが少量のアンモニア合成を実演した瞬間をライト兄弟の初フライトに並ぶ人類の転換点だったとする(「大気を変える錬金...
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