5月も折り返し。そう思うと、この新緑の季節が過ぎていくのが、少々早く、慌ただしくさえ感じる。いわき市出身の詩人、草野心平も、ある詩で「少し休んでくれよ」と5月に呼びかけている。詩の題名は、ずばり「五月」(詩集「マンモスの牙」所載)である ▼「五月は樹木や花たちの溢れるとき」「小鳥たちの恋愛のとき」と心平は歌う。しかし、後に続く緑の濃い夏は「もはや惰性」だと言い、「五月」を引き留めるように、落...
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