日本テレビの番組「金曜ロードショー」の歩みをスタジオジブリの作品とともに紹介する「金曜ロードショーとジブリ展」が19日、福島市の福島県立美術館で開幕した。幅広い年代のファンが詰めかけ、深いテーマ性や魅力的なキャラクターなど多くの人を引き付ける”ジブリの世界”に浸った。
初日のチケットは完売となる人気ぶり。今回の展覧会の目玉の一つで、ジブリ作品に入り込み、主人公の気分を味わえる「ジブリ映画ポスタースタジオ」には列ができた。小学3年の女児(8)=福島市=は「魔女の宅急便」の主人公キキをイメージして黒のワンピースと赤のリボン姿で来場。黒猫ジジと一緒に記念撮影し「楽しかった」と声を弾ませた。
「風の谷のナウシカ」に登場する「王蟲(オーム)」や「千と千尋の神隠し」の湯屋「油屋」を再現した迫力ある立体造型物も注目を集める。
展覧会は1985年に始まった金曜ロードショーとスタジオジブリの40年の歴史を紹介する。須賀川市の会社員の男性(60)は「建物の細部まで手が込んでおり、見応えがあった」とうなずいた。
会期は9月28日まで。チケットは日時指定の予約制で月曜日(祝日の場合は翌日)と9月24日は休館(同22日は開館)となる。料金は一般・大学生1800円、中学・高校生1500円、小学生1000円。