福島民友新聞創刊130周年記念事業「東日本大震災から15年『奇跡のピアノ』コンサート」は23日、郡山市で開かれた。震災による津波で被災し、修復により復活を遂げた「奇跡のピアノ」で、本県ゆかりの出演者や地元の高校生が復興への願いを込めて演奏した。
福島民友新聞社の主催、SaCuRa Knowledge Factory、大東文化大、拓殖大、玉川大などの協賛。奇跡のピアノは双葉町出身の箏奏者大川義秋さんや中学校教諭で作曲家の小田美樹さん、いわき市出身で玉川大芸術学部の佐々木想(こころ)さんらが演奏した。安積高と日大東北高の合唱部も奇跡のピアノの伴奏で歌を披露した。
小田さんによるピアノと大川さんの箏で「花は咲く」も演奏され、会場を美しいハーモニーで包んだ。
調律師・遠藤さんと大東大生がトーク
ピアノを修復したいわき市の調律師遠藤洋さんと、大東文化大の学生によるトークセッションも実施された。
学生から2011年のNHK紅白歌合戦で奇跡のピアノを用いて演奏された「ふるさと」を聞いたときの感想を問われると、遠藤さんは「涙がぽろぽろとこぼれた。修復して良かったと思った」と振り返った。
