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地元の梅ジャムでクリームボックス 「魅力伝えたい」販売協力企業を募集

2025/07/21 09:10

「一緒に西田町の梅をPRしてくれる企業を探しています」と呼びかける(左から)山本さん、佐々木さん、増子さん、白石さん、橋本さん、松崎さん

 郡山市西田町にある西田学園の6年生が、地元特産の梅をジャムに加工して作った商品を開発した。同市のご当地パン「クリームボックス」と組み合わせた一品や京都の定番土産「八つ橋」から着想を得た商品で、商品改良や販売などに協力してくれる企業を探している。児童たちは本格的な販売に向け「地元の魅力をもっとPRしたい」と意欲を燃やしている。

 商品開発のきっかけは、地域学習で同町の梅について学んだことだった。児童は同町の増子公雄さんが経営する梅園で収穫体験などをする中、同町を梅の里にしようと、梅園でのイベントや梅の加工品作りを続ける増子さんの思いに触れた。自分たちの暮らす同町を「たくさんの人に知ってほしい」と思うようになり、増子さんが育てた梅で「新しい商品を開発してみたい」と試行錯誤を続けてきた。

 完成したのは2品。1品目は「梅ジャムクリームボックス」で、白石莉愛さん、橋本妃菜さん、松崎晃介さんのグループが開発した。生クリームや練乳などで作ったクリームにジャムを混ぜたり、クリームの上にジャムをのせたりした。クリームの甘さに梅ジャムの酸味がアクセントの自信作で、橋本さんは「クリームがなかなか固まらなくて苦労したが、火加減や混ぜる速さを工夫した」と語る。

 また山本ののはさん、佐々木陽宥(はゆる)さん、増子雅敏さんのグループは梅ジャムを八つ橋と組み合わせた。「いろいろな食材と梅ジャムの組み合わせを試したが、餅と組み合わせたのがおいしかった」と佐々木さん。もちもちとした食感の生地にきな粉をまぶして梅ジャムを包み、梅ジャムが生地の外に出ないよう、生地を分厚くする工夫を凝らした。

 ただ、商品として販売するには保健所の許可などが必要で、児童だけでは販売機会も少ないのが課題だ。そのため商品改良や販売に協力してくれる菓子店やパン屋などを探しており「遊びではなく、本気で販売したい。地域のためにこの活動を広めたい」と山本さん。児童は「私たちと一緒に西田町の梅のおいしさを伝えてほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは西田学園6年担任の坂内智之教諭(電話024・972・2215またはメールnisita‐c@fcs.ed.jp)へ。

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