「防災の日」の1日、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている大内宿(福島県下郷町)で防災訓練が行われた。かやぶき屋根の風情ある町並みに水のアーチが描かれ、参加者が火災時に備えた。
歴史的文化財を守るため、自主防災活動として例年実施している。行政区や消防団、婦人消防隊、火消組などから約40人が参加した。訓練開始サイレンの後、放水銃22基から一斉に放水し、水の放物線をつくった。
大内宿防災会副会長の浅沼和彦さん(56)は「伝統的な建物を後世に伝えるため、今後も力を入れて訓練していきたい」と話した。