福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で1日、大阪・関西万博のレガシー(遺産)展が始まった。7月に万博で本県単独ブースを出展した際に使われた、被災地の変遷を捉えた写真や復興の歩みを伝えるパネルを展示している。10月20日まで。
万博の展示物を伝承館に移設し、地震と原発事故による複合災害の教訓の発信につなげようと企画した。万博に向けて県が製作したパネル約40枚と、万博来場者から本県に寄せられた「みらいへのメッセージ」のパネルを展示している。
会場では、伝承館所蔵映像も特別公開している。天神岬(楢葉町)での津波の様子や、東京電力福島第1原発での放水作業の様子などを盛り込んだ約30分の映像を紹介している。
開館時間は午前9時~午後5時。火曜日休館。問い合わせは伝承館(電話0240・23・4402)へ。