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菊の千輪咲き「世界記録を」 二本松・伊東さん、今秋挑戦

2025/09/03 09:45

千輪咲きの新記録に挑む伊東さん(左)から説明を受ける三保市長ら

 二本松市の秋の風物詩「二本松の菊人形」に毎年、千輪咲きを出品している二本松菊花愛好会長の伊東勝夫さん(74)は今秋、世界記録に挑む。1本の茎から千輪もの花を咲かせる2年がかりの”芸術作品”だが、記録としては台湾で栽培された2430輪(2015年)があるという。自己最多2317輪(1997年)の記録を持つ伊東さんは「世界記録を目指し、菊人形会場を彩りたい」と昼夜を問わず菊に情熱を注いでいる。

 伊東さんは35年前から千輪咲きを栽培する。当初は白い花の苗だったが、突然変異か、うち6輪が黄色の花を付けた。以来、黄色の花を増やし、現在はオリジナル苗「あだたらの輝き」として菊人形の主流となっている。千輪咲きを栽培する同市の自宅脇のハウスは冷暖房完備で、伊東さんが技術と経験を生かして分枝を重ね、花芽を増やしている。現在は高さ2.7メートル、幅3.3メートル。菊花は28段の見込みという。

 三保恵一市長、斎藤源次郎副市長は2日、同ハウスを訪れ、生育状況を確認。三保市長は「より多くの花を咲かせて菊人形の来場者に感動を与えてほしい」と激励した。

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