持続可能な地域めざす...福島県が「イクレイ」加盟へ

　県は９日付で、国際的なネットワーク「持続可能な都市と地域をめざす自治体協議会（ＩＣＬＥＩ＝イクレイ）」に加盟する。２０５０年の温室効果ガス排出量実質ゼロ（カーボンニュートラル）実現や、ラムサール条約に登録された猪苗代湖の水質と生物多様性の保全などに力を入れており、加盟により世界の自治体と環境政策に関する情報交換の活発化が期待される。県が４日、発表した。

　イクレイは国内の２６自治体、世界２５００以上の自治体でつくる。１９９０年、米ニューヨークで開かれた「持続可能な未来のための自治体世界会議」で結成した。

　会員自治体の先進的な取り組みを世界へ発信するほか、情報交換や発信機会の創出、環境問題の解決に向けた各地域の活動支援などに取り組んでいる。

　県は環境問題解決への取り組みを国内外の自治体と連携して進め、世界に向け情報を発信するためイクレイへの加盟を決めた。９日に県庁で加盟式を行う。