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とみおかワイナリー初の収穫祭、あすから2日間 新酒販売や多彩な催し

2025/09/19 09:35

新酒の醸造作業に取り組む遠藤社長(左)と椎名さん

 ワイン事業で東日本大震災からの復興に取り組む富岡町のワイン醸造所「とみおかワイナリー」は20、21の両日、同ワイナリーで収穫祭を初開催する。同ワイナリーでは初仕込みとなる新酒販売など多彩な催しを繰り広げる。

 全町避難中の2016年から町民有志がブドウ栽培を始め、現在はJR富岡駅東側でブドウ約1万6千本を栽培。今年5月に同ワイナリーを正式開所させ、自前の醸造整備としては初の醸造作業を進めている。

 収穫祭では、発酵途中のためアルコール度数が低い「フェダーバイザー」を振る舞う。ブドウの収穫体験やワイナリーツアーなども実施する。

 時間は午前10時~午後6時(21日は同4時)。入場無料(一部催しは有料)。同ワイナリーの遠藤秀文社長は「応援してくれた皆さんと地域に、そして新たな出会いに感謝を伝える機会にしたい」と語った。

 醸造の専門家椎名氏副社長

 とみおかワイナリーの運営会社副社長に、サントリーの名誉チーフエノロジスト(ワイン醸造のスペシャリスト)で本県出身の椎名敬一氏(65)が就いた。とみおかワイナリーで醸造の支援を行っている。

 椎名氏は1985年にサントリーに入社し、ワイン事業に従事。2004年から同社が経営権を持つフランスの名門シャトー・ラグランジュの副社長や会長を務めた。現在は同社で品質向上や技術継承に当たる。

 福島市生まれで、小学校4年までいわき市で過ごした。とみおかワイナリーを22年から支援し、今年7月に副社長に就いた。「遠藤社長の情熱に引かれた。私のノウハウが役立つよう取り組む」と意気込んでいる。

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