城郭考古学者の千田嘉博さんは21日、会津若松市で講演し、鶴ケ城の歴史と魅力について解説した。同市などでつくる鶴ケ城誘客促進事業実行委員会が天守閣の再建60周年を記念して講演会を開いた。
千田さんは「鶴ケ城は、守りが厳重で近代の戦いでも使える素晴らしい城だった。全国の城ファンは天守台の石垣だけでも見に来たいはずだ」と力説した。
また石垣でできた天守台よりも一回り小さい天守閣となっている理由についての考えも披露した。
千田さんは「加藤時代に小さく改修したと言われてきたが、機能的に使うため天守台よりも天守を小さくしていたのではないか。鶴ケ城は天守と天守曲輪の形態だ」との見解を示した。