４～９月の県内企業倒産状況　負債総額115億円超で５期連続増

　東京商工リサーチ郡山支店が２日までに発表した本年度上半期（４～９月）の県内企業倒産状況によると、倒産件数は５０件（前年同期比１３件減）で４期ぶりに減少したが、負債総額は１１５億１１００万円（同２４億３８００万円増）で５期連続増加した。

　負債額１０億円以上の大型倒産が３件発生したことが負債総額を押し上げた。産業別では建設業の１６件、原因別では販売不振の３８件がそれぞれ最多だった。地域別ではいわき市の１１件が最も多かった。

　郡山支店は「物価高などの経営リスクが増えており、年末の資金需要に対応できない企業の息切れが倒産を押し上げる可能性が高まっている」としている。

　９月の倒産は９件　郡山支店は９月の県内企業倒産状況も発表。倒産件数は９件（前年同期比３件減）、負債総額は１２億６９００万円（同３億４７００万円減）だった。