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有賀醸造、新蔵が完成 白河で竣工式、被災し再建

2025/10/08 08:25

 度重なる地震で被災し、再建を進めていた有賀醸造(福島県白河市)の新蔵が完成した。竣工(しゅんこう)式が7日、現地で行われ、関係者が会社設立100年を超えた酒蔵の新たな門出を祝った。

 同社は1774年創業、1924年に現在の「有賀醸造合資会社」となった。東日本大震災で酒蔵が被災し、その後も建物を使用してきたが、2022年3月の本県沖地震で大規模半壊の判定を受け、新蔵の建設を決めた。

 再建した蔵は木造平屋で、延べ床面積は約298平方メートル。旧蔵の土蔵の雰囲気を残しつつ、断熱性や衛生面の機能を向上させた。酒蔵は7月から稼働しており、年間で最大約20万本(1.8リットル換算)の酒を製造する。

 竣工式では、有賀裕二郎社長が「酒を愛する人を増やしたい。人々の人生に寄り添い、粋な良い酒を届ける」とあいさつした。有賀社長らが鏡開きを行った後、新蔵の見学会が開かれた。

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