福島県猪苗代町の猪苗代湖北岸に9日、「冬の使者」ハクチョウが今季初めて飛来した。50年以上にわたり観察を続ける「猪苗代湖の自然を守る会」の鬼多見賢さん(78)によると、昨年より3日早いものの、平年並みだという。
鬼多見さんが9日午前5時半ごろ、コハクチョウ52羽を確認した。冬を過ごすために湖に来るハクチョウは来年3月ごろまでに約3000羽を見込む。ハクチョウは湖上でゆったり食べ物を探し、長旅の疲れを癒やすかのように休んでいた。
鬼多見さんは「例年の初飛来は10羽ぐらいだが、今季は数が多いのでうれしい。初飛来の数が多いと積雪量が増える傾向があるため、今季も雪が多くなるかもしれない」と話した。