• X
  • facebook
  • line

デンソー圧巻、野田が10得点...確かな成長 バレーボールSVリーグ女子

2025/10/12 07:25

【デンソー―東レ滋賀】第1セットでアタックを放つ野田=宝来屋ボンズアリーナ
【デンソー―東レ滋賀】第2セット、ブロックに跳ぶ蓑輪

 バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは11日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで東レ滋賀との開幕戦に勝利した。3―0のストレート勝ちを収め、リーグ初戦で絶好のスタートを切った。

 【評】デンソーは攻守がかみ合い快勝した。堅実なサーブレシーブからテンポ良く攻撃を組み立てると、野田やサブリーナらがアタックで得点を重ね、第1、第2セットを連取した。第3セットは相手にサービスエースを決められるなどして終盤に同点とされたが、中元や野田らの得点で流れを取り戻し、反撃を振り切った。

 野田、初の開幕スタメン

 初の開幕スタメンを勝ち取ったアタッカーがコートで躍動した。入団3年目のアウトサイドヒッター野田祐希は10得点で勝利に貢献。「(点差を)詰められた時間帯もあったがしっかりとセットを取れた」。ストレート勝ちを収めたチームの中心として、堂々の活躍で期待に応えた。

 チームは的確なサーブレシーブからテンポの良い攻撃を繰り出し、序盤から相手を圧倒。9得点をアタックで奪った野田は、「体勢が崩れても強いスパイクを打てるようになった」と成長を実感するプレーを見せた。鋭いバックアタックやサーブでも得点し、この試合の最優秀選手(MVP)の一人にも選ばれた。

 昨季は主に控えでの出場。主力となるべく、カロリー計算による筋力向上やトレーニングを重ねた。成長を認められ先発に抜てきされると、「緊張感と責任感を感じた」。覚悟を持って臨んだ開幕戦で見事に活躍した。

 辻健志監督は「成長著しい選手。ほかの選手の刺激にもなっている」と期待を寄せる。野田は「打ちに行かなければならない場面で打てなかったり、失点につながることも多い。改善していきたい」とさらなる進化を期した。

 蓑輪、いきなり存在感

 昨季大阪Mで優勝を経験した新加入のミドルブロッカー蓑輪幸はアタックで11得点、ブロックで3得点と攻守で存在感を発揮。「守備やサーブなど一つ一つのプレーをみんなでやりきれた」と納得の表情で話した。

 強烈なスパイクと強固なブロックに、身長193センチとチームで1番の高さを存分に生かした。主将のリベロ川畑遥奈も「ブロックディフェンスがはまっている」と評価する。チームには優勝を経験し、実力者でもある蓑輪に助言を求める選手も多い。

 蓑輪は「みんなが学びたい気持ちを持っていて、若い選手が育っている。デンソーに加入できてうれしい」と笑顔を見せた。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line