須賀川市のまちづくり会社や地域住民らでつくる任意団体「須賀川南部地区エリアプラットフォーム」は市や須賀川商工会議所、アルバイト紹介サービスを提供する「タイミー」(東京都)と連携し、二地域居住のモデル作りに乗り出した。
二地域居住を希望する人が市内に滞在中、短時間・単発の仕事に就く「スポットワーク」で収入を確保できるようにするのが狙い。地域の魅力を体感しながら働くことで地方の人材不足の解消につなげ、継続した関係人口の創出を目指す。
タイミーが県内自治体などと連携するのは初めて。同社は空き時間に働く「スキマバイト」の仲介アプリを運営しており、二地域居住にノウハウを生かす。
二地域居住の実現には住居や働く場の確保、移動費の負担など経済的な課題が多い。このため同団体などは、経済的な余裕はないが、二地域居住に関心のある20代をはじめ、一定の社会経験を積んで地域貢献や、やりがいを求める若い世代に照準を合わせ、受け入れ環境の整備に取り組む。
スポットワークの導入を検討する事業者向けの説明会が17日、同市で開かれた。タイミーの担当者が求人の仕組みを説明したほか、既に導入しているホテルサンルート須賀川の味戸雄二郎専務が事例を紹介した。