会津若松市のパチンコ店で8月、強盗を装った男らに現金約2668万円が盗まれた事件で、窃盗と建造物侵入の罪に問われた宮城県多賀城市、飲食店従業員の男(22)の初公判は29日、地裁会津若松支部(佐藤久貴裁判官)で開かれ、男は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で男は知人から事件への協力を持ちかけられ「報酬欲しさに応じた」とし、事件で運転手役を務めたと説明。その上でパチンコ店のある会津若松市から都内まで盗んだ現金を車で運んだとした。さらに事件を計画したとされる東京都豊島区、会社役員の男(25)=窃盗と建造物侵入の罪で起訴=らに無断で盗んだ現金から278万円を抜き取ったと指摘。実行役の桑折町の専門学校生の男(19)=少年院送致=と山分けしようとしていたとした。
また元パチンコ店従業員で無職の男(23)=同罪で公判中=が退店する前に実行する予定だったが、店周辺を警察官が巡回していたため計画を変更、元従業員の男が近くのコンビニに駐車し、専門学生の男と一緒に店に戻るように変えたとした。
次回は12月1日午後1時半から被告人質問などを行う。
