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(47)人生に必要な物 「満足」は自分の見方次第

2025/11/20 14:00

霜の日は、農園が本当に静かになります。みんなが震えて太陽で暖まるまでは動かないのかな。餌をあげたり、作業したり、私だけ動く時期になりました
8月に芽が出たカボチャの苗はよく頑張りました。まだ収穫できる状態ではないですが、霜が降りても枯れてないので12月に収穫できる希望があります

 Bonjour! エミリーです。

 一気に寒くなりましたね。1週間の間に農園の色がだいぶ変わって、霜が降りた時もありました。畑の猫が太陽が当たる場所から動かないか、ウロウロするか、その態度で「今日は寒いな~、今日は暖かいな~」と判断します。

 雪が降る前に南会津町の田島へ冒険に行きました。先月は南会津と会津若松の友達が農園まで来て、一緒にワイヤメッシュの設置をしてくれました。わざわざ遠くから来てくれたので、「今回は私の番だ!」と思って、南会津まで遊びに行きました。

 友達と湯野上温泉駅で待ち合わせして、足湯を楽しんで、秋の始まりを見ながら田島に向かいました。

 山に囲まれている所で、歴史が守られた建物やスーパー、店もたくさんあって、とても穏やかな住みやすい町だと感じました。

 「田舎」としてしか見られない人がいるかもしれませんが、自然、仲間、店、病院があればそれ以上に必要な物はあるのでしょうか。

 物が多いほどもっと欲しくなるので、なかなか人生に満足をすることが難しくなるではないか、と感じています。なので、自分の見方を少しだけずらせば、どこにでも魅力を感じられると思います。

 この1カ月間には不安なこともありました。うちの鶏が足や羽の横にけがをしました。ちょうどカラスが鶏小屋に入って卵を盗む時期と同じ頃でした。カラスが原因だったかどうか分かりませんが、カラス避けをしたら平和が戻りました。

 けがをした鶏を「焼き鳥にすれば?」と冗談にされましたが、その時は笑う気分ではなかったです(笑)。

 まずは、「どうしよう?」としか考えられませんでした。周りの人に聞いたら、見たことがない傷だということだったので、ネットで調べました。

 すぐ手当てをしないと足を切ることになると書いてあったので、心配性の私はそれを読んだ時は「世界の終わり」の顔をしたかもしれません。

 とりあえず山ほどの包帯を買って、毎朝けがに蜂蜜を塗りました。蜂蜜は消毒剤だとフランス語で書いてあり、鶏にお勧めな方法とのことでした。

 2週間がたち、鶏がストレスで自分の羽を引き裂くようになりました。「包帯をし過ぎ」と言われ、軽いばんそうこうに変えました。けがが良くなったちょうどいいタイミングだったのは良かったです。よくしてあげたかったのにやり過ぎて、鶏に負担をかけたことは残念でした。

 あったことは変えられないですが、これからのことは変えられます。元気な鶏になるように気を付けます。それでは、また来月!

 PS:今月取った免許はハサミ付きのバックホーでした。次は…

          ◇

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」(https://www.emilie-okuma.com/)で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。

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