羊羹の美しい見た目維持、製造方法は特許取得　県発明協会長賞に長門屋本店社長、副社長

　優れた発明をたたえる東北地方発明表彰で、県発明協会長賞に長門屋本店（会津若松市）の鈴木哲也社長（５２）と鈴木静副社長（４４）が輝いた。哲也社長は「栄誉ある賞を受賞できた」と喜びを語った。

　２人が開発したのは、美しい見た目を維持できる「羊羹（ようかん）菓子の製造方法」。同社の人気商品「羊羹ファンタジア　Ｆｌｙ　Ｍｅ　ｔｏ　Ｔｈｅ　Ｍｏｏｎ」の製造方法で、２０１９年２月に特許を取得した。シャンパン風味の錦玉羹（きんぎょくかん）やレモンようかんを小豆ようかんで挟み、切るたびに断面に違う絵柄が現れるように工夫を凝らした。

　哲也社長は「零細企業での特許取得はハードルが高かった。県発明協会や開発に関わってくれた多くの方のおかげだ」と感謝した。