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福島ユナイテッド、ゴールへの執念 後半猛攻、沼津に快勝

2025/11/24 07:30

【沼津―福島】果敢に相手ゴールに攻め込む福島の森(左)。後半18分にはゴールを決めた=愛鷹広域公園多目的競技場(福島ユナイテッドFC提供)

 サッカーJ3の福島ユナイテッドFCは23日、アウェーの愛鷹広域公園多目的競技場(静岡県沼津市)で沼津を3―1で下し、3連勝とした。通算成績は15勝8分け14敗で、順位は20チーム中暫定10位に上がった。福島はリーグ最終節の29日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)で宮崎と対戦する。午後3時開始予定。J3初参戦で首位の栃木シティがJ2初昇格を決めた。長野に3―0で快勝して勝ち点74とし、2位以内が確定した。

 【評】福島が3得点で快勝した。前半35分には右サイドからのパスをDF松長根が頭で押し込んで先制した。後半、PKで同点のピンチを迎えたがGK上田が好セーブ。勢いに乗った福島はMF城定、FW森が立て続けに追加点を決め、突き放した。終盤に1点を返されたが、リードを守り切った。

 敵地で躍動、最後まで粘り強く

 福島がJ2昇格プレーオフ(PO)進出に必須となる「大量得点」を掲げて臨んだ一戦。3得点での3連勝という結果に、寺田周平監督は「開けた試合展開にもなったが、最後まで粘り強く食いしばってくれた」と敵地での躍動をたたえた。

 序盤はパスがかみ合わず最下位相手に苦戦した。突破口を探り続けた福島は前半35分、MF針谷岳晃からのパスを右サイドで受けたDF鈴直樹がゴール前に的確なクロスを送り、最後は飛び出した松長根悠仁が頭で先制。松長根は「練習でも(鈴から)いいボールが来ていたので信じて入った」と手応えを口にした。

 勢いづいた福島は後半、さらに攻撃のギアを上げた。MF城定幹大、FW森晃太がセットプレーから立て続けに得点。松長根が「1点取っても2点、3点と重ねようと話していた」と語るように、選手は最後までゴールを狙う執念を見せた。

 しかし、PO圏内に入るためには上位チームの敗戦とともに、残る1試合で大きく離れた得失点差を覆すなど厳しい条件がある。それでも、福島は最後まで勝利を目指すのみ。松長根は「ホームで勝利を収め、4連勝で締めくくりたい」と引き締めた。

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