福島県いわき市小名浜で2021年9月、同市小名浜字林ノ上、マージャン店経営の男性=当時(56)=が刺殺された事件で、いわき東署捜査本部に殺人の疑いで逮捕された土木作業員の男(63)=同市江名字北口=が、実行役として同容疑で逮捕された暴力団組員、無職の男(61)に事件を指示できる立場だったことが3日、捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は、土木作業員の男が指示を出していた可能性を含め捜査している。
捜査関係者によると、事件当時、2人は同じ指定暴力団の傘下組織に所属しており、63歳の男は幹部、61歳の男は組員だった。事件現場にいたのは61歳の男のみだったという。
また、事件当日に2人が一緒に行動する様子が市内の防犯カメラに映っていたことも、捜査関係者への取材で判明。捜査本部は2人が事件の計画について共有していたとみて調べている。捜査本部は3日、63歳の男を送検した。
