• X
  • facebook
  • line

佐世保小6殺害21年で全校集会 「命は一つ」児童100人黙とう

2025/06/01 14:41

 事件現場を改装した「いこいの広場」で献花し手を合わせる山口伸一郎校長=1日午前、長崎県佐世保市

 長崎県佐世保市の市立大久保小で2004年、6年生の御手洗怜美さん=当時(12)=が同級生の女児に殺害された事件から21年となった1日、命の尊さを学ぶ全校集会が開かれ、学年ごとに「命は一つ。大切にします」などと述べた。児童約100人や保護者、地域住民が黙とうし、当時の在校生らが作った歌を合唱した。

 例年同様、発達段階を考慮して事件の概要には触れなかった。山口伸一郎校長が講話で「命を大切にしていますか」と問いかけ、周囲への感謝や自分らしく生きることの重要性を訴えた後、児童が事前に話し合って考えた「決意の言葉」を発表した。

 集会後、現場だった「いこいの広場」で花を手向けた山口校長は取材に「風化させてはいけない。二度と繰り返さないよう、6月1日の重みを引き継いでいく」と話した。

 事件は校舎3階の「学習ルーム」で発生。同級生は長崎家裁佐世保支部の少年審判を経て、児童自立支援施設へ送られた。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line