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警察官2人殉職「悲しみ癒えず」 山形、記録的大雨1年で追悼式

2025/07/25 11:55

 記録的大雨で殉職した警察官2人の追悼式で、あいさつする山形県警の水庭誠一郎本部長=25日午前、山形県新庄市

 山形、秋田両県に大きな被害をもたらした記録的大雨から1年となった25日、山形県警は住民の救助に向かい、パトカーごと流されて殉職した警察官2人の追悼式を同県新庄市内で開いた。パトカーが発見された田んぼ近くに会場が設けられ、遺族や県警の水庭誠一郎本部長、吉村美栄子山形県知事ら約20人が参列。全員で黙とうし、献花台に花を手向けた。

 水庭本部長は「前途有望な2人を失った悲しみが癒えることはない。功績を伝承しつつ、県民の安心・安全の確保にまい進していく」とあいさつした。

 県警によると、新庄署の巡査部長(殉職後に2階級特進で警部)だった佐藤颯哉さん=当時(29)=と巡査長(同警部補)だった玉谷凌太さん=同(26)=は昨年7月25日夜、大雨による救助要請の通報を受け現場に向かう途中、パトカーごと川の濁流にのまれて死亡した。

 追悼式後、新庄署で署員ら約40人が、救命胴衣を実際に着用したり、冠水した道路に取り残された人を救助したりする訓練を実施した。

 消防庁によると、この大雨で山形3人、秋田2人の計5人が死亡した。

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