金融庁が東京海上日動あんしん生命保険に対して、立ち入り検査に入ることを通知したことが3日、分かった。同社は、生命保険販売を手がける大手代理店「FPパートナー」(東京)に広告費名目で過剰な現金を支払っており、その便宜供与の度合いに応じてFP社が特定の商品を顧客に推奨していたとされる。取引の実態を把握するために検査に入る。
FP社は「マネードクター」のブランドで全国に拠点を構え、社員が顧客の自宅や職場を訪問して保険を販売している。金融庁は8月、FPパートナーに対して保険業法に基づく業務改善命令を出した。顧客の需要に応じて商品を販売する体制の整備を求めていた。