東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定を巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事側への贈賄罪に問われた出版大手KADOKAWAの前会長角川歴彦被告(82)の公判が3日、東京地裁であった。角川被告は最終意見陳述で「検察の主張する起訴内容は全く身に覚えがない」と、改めて無罪を主張し結審した。地裁は判決期日を来年1月22日に指定した。
検察側は8月の公判で「経営トップとして直接的に犯行に関与した」とし、懲役3年を求刑している。
弁護側はこの日の最終弁論で「故意を裏付ける客観的証拠は一切存在しない」と主張した。