福岡県大牟田市の三井化学大牟田工場で今年7月、塩素系のガスが漏れた問題で、同社は3日、工業用水の混入によって塩酸が発生し、配管が腐食して穴が開いたことが原因だったとする調査報告書を県に提出した。ガス漏れの覚知から消防への連絡に約1時間半かかったことについては、工場内の情報共有が不十分だったためとした。
同社の岡田一成常務は報告書の提出後、報道陣に「これから再発防止にしっかりと努め、安全で安定した運転を確保したい」と述べた。
報告書によると、社内マニュアルにはガス漏れなどが起きた際に、市に通報する規定がなかった。