神奈川県警の検証結果を受けて警察庁は4日、関連する通達を改正し、都道府県警にストーカー事案の組織的な対処の徹底を改めて指示した。警察本部の対処体制に「司令塔」として指揮する幹部を定めて置くよう明記。被害者らの相談を受けて対応に当たる生活安全部に加え、殺人など強行犯を扱う刑事部捜査1課なども含めた体制とするよう求めた。
警察庁は以前から通達などで、本部の生安・刑事両部門が連携し、署の指導に当たるべきだとしていた。今回の神奈川県警の検証結果によると、県警では本部体制に捜査1課が組み込まれているかどうかが不明確で、生安・刑事の連携も不十分だった。