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17歳山下数毅三段が将棋棋士に 竜王戦予選で優勝

2025/09/06 19:21

 将棋棋士四段昇段を決めた(右から)山下数毅三段、生垣寛人三段、岩村凜太朗三段、片山史龍三段=6日、東京都渋谷区の将棋会館

 将棋プロ公式戦の第38期竜王戦の予選、ランキング戦5組で棋士養成機関の奨励会員では初めて優勝した山下数毅三段(17)は6日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第77回奨励会三段リーグ最終日の対局後、プロ入りする意思を示した。棋士の四段昇段は10月1日付。

 山下新四段は5月、竜王戦5組決勝進出により、三段リーグで二つ目の次点を獲得。今回のリーグで規定の5勝以上を挙げ次点2回目を確定させて、プロ入りの資格を得ていた。次点は通常、三段リーグで棋士になれる上位2人に届かず、3位に入ると付与される。

 リーグ成績は10勝8敗に終わり、2位までに入れなかった。次点2回のプロ入りにより、名人戦順位戦を指せないフリークラスからのスタートとなる。

 高校生の山下新四段は京都市在住で、数学者の父を持つ。2018年に奨励会に入会した。山下新四段は「(故)大山康晴15世名人を目標にしている。少しでも近づけたらと思う」と話した。

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