京都に年の瀬を告げる恒例の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」を控え、京都市東山区の劇場「南座」で26日、出演俳優の名前を墨書した看板を掲げる「まねき上げ」が行われた。
肉太な線が特徴の「勘亭流」と呼ばれる書体で、客が隙間なく入るようにとの願いを込め、看板いっぱいに書かれている。
看板は計65枚で、長さ約1・8メートル、幅約30センチ。最後の1枚、八代目尾上菊五郎さんの看板が掲げられると、集まった見物客から拍手が上がった。24日の火災で亡くなった片岡亀蔵さんの代役を務める坂東彦三郎さんの看板も急きょ用意された。
今年の公演は12月1~25日で、9、17日は休演。
