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【独自】PFASで従業員に血液検査 ダイキン、2000~15年ごろ

2025/09/13 11:09

 有機フッ素化合物(PFAS)

 一部で発がん性が懸念される有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、代表物質の一種PFOAを扱っていた大手化学メーカー「ダイキン工業」が2000年代初頭~15年ごろ、PFOAと接する業務にあった従業員に血液検査をしていたことが13日、関係者への取材で分かった。米学術機関指針値の500倍以上となる濃度も検出したが、健康への影響は確認していないという。

 PFASを扱う国内メーカーで血液検査の実施が判明したのは初とみられる。環境省は「公表されればPFASに係る研究への活用が検討できるのではないか」とした。

 同社淀川製作所がある大阪府摂津市は20年、地下水に国の暫定目標値を大幅に上回るPFASが含まれることが判明。京都大などによる住民の血液検査では、中央値で1ミリリットル当たり24・2ナノグラムを検出した。

 同社は取材に「人体への蓄積が健康に及ぼす影響が未解明な部分が多い中、対応の検討を続けています」と回答した。PFOAに関しては15年までに全拠点で製造・使用を終了したという。

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