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九州初、中生代の昆虫化石を発見 熊本と長崎で、福井県立大など

2025/09/26 01:00

 長崎市で発見された昆虫類の左側の翅化石(福井県立大恐竜学部、福井県立恐竜博物館、長崎市恐竜博物館提供)

 九州初産出となる中生代(約2億5千万年前~6600万年前)の昆虫化石が熊本県と長崎県で発見されたと、福井県立大恐竜学部などの研究チームが26日付の日本古生物学会の国際学術誌に発表した。当時の陸上の生態系や環境を知る上で重要としている。

 熊本県上天草市の椚島で2007年、県民がずんぐりとした昆虫類の腹部化石を発見。また、長崎市と福井県立恐竜博物館の共同調査で、長崎市の長崎半島西岸の地層から17年、昆虫類の左側の翅化石を発見した。

 いずれも約8500万年前~8千万年前の恐竜が生息していた後期白亜紀のものとみられる。中生代の昆虫化石は本州と北海道の計20地域で見つかっていたが、九州では初。

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