プラスチック資源循環促進法で自治体の「努力義務」とされた家庭プラスチックごみの分別回収の本格導入を検討している福島市は4日、南向台地区で本年度1回目となるプラスチック類の一括回収実証事業を行った。
昨年度と比較、検証
同事業は昨年度も行っており、本年度は4回の回収を行った後、昨年度のデータと比較してごみの組成分析や課題検証を行う。4日は同地区のごみ集積所18カ所で計770キロの容器包装プラスチックなどを回収した。
不燃物に出されたプラ製品は破砕された後に埋め立てられているが、市は一括回収の導入でリサイクル率の向上や最終処分場の延命につなげたい考え。
市によると、昨年度は回収品目を「プラスチックを使用した製品」と広く設定したが、本年度は環境省が定める分別基準に準じて「全体または大部分がプラスチック素材の製品」に変更したという。
市は2027年度にもプラ製品の回収を本格導入したい考えで、担当者は「今回の分析を基に(本格導入後に)収集車が足りるのかなどを検証していきたい」としている。
