【ウィーン共同】東欧スロバキアの議会は26日、性別を男女のみと規定する憲法改正案を賛成多数で可決した。人権団体からは批判が出ている。欧州メディアが伝えた。
改正案は、性別は出生時の「男性と女性の二つ」とし、法律による手続きに従い「重大な理由がない限り変更できない」と定めた。養子縁組の受け入れについては、男性と女性による既婚カップルに事実上限定された。
改正案は、強権的な姿勢で知られる左派のフィツォ首相が今年1月に発表していた。可決後、フィツォ氏は「憲法はわれわれの本質を守る」と歓迎した。
一方、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは声明で「壊滅的な知らせだ」と批判した。