神奈川県立がんセンターは1日、食道がんの手術を受けた60代の男性患者が、栄養を送るために体内に入れたチューブが十二指腸から20センチ飛び出したことによる医療事故で死亡したと明らかにした。外部の専門家を加えた院内医療事故調査委員会を設置し、原因を調査するとしている。
センターによると、男性は9月4日、食道の大部分を摘出する手術を受け、栄養を直接腸に送るためのチューブを入れた。6日に血液の数値が悪かったため、検査したところ、チューブが十二指腸から飛び出していることが判明。緊急手術をしたが、容体が改善せず8日に敗血症性ショックと急性呼吸不全で死亡した。
県庁で記者会見した酒井リカ病院長は謝罪した。