【モスクワ共同】ロシアのパトルシェフ大統領補佐官が4日に北方領土の択捉島を訪問する予定であることが2日、分かった。地元関係者が共同通信に明らかにした。パトルシェフ氏はプーチン大統領の側近で強硬派として知られる。天候に左右されず訪問が実現すれば、ロシア政権中枢の要人の北方領土入りは今年初めてとみられる。
今年は第2次大戦終戦80年の節目で、ロシアでは極東を中心に「軍国主義日本」に対する戦勝記念行事が多数開催されている。北方領土占拠を「解放」と位置づけるロシアは、パトルシェフ氏の訪問で改めて実効支配を誇示する狙いだ。